2011年12月28日水曜日

ゆるやかな一日

抗がん剤ABVD療法2回10日目 (1-day24)

当方ではもうずいぶんお天気が続いていて、気持ちいい一方で乾燥もスゴイ。もうからっから。手指が荒れる。くちびるがシュワシュワ。外気に敏感になっている体が的確に反応する。
このままだとすぐにくちびるが切れ出すような気がして、人生で初めてリップクリームを購入してみた。いざ手にしてみるとスティックのりみたいにも見える。貼りついて口が開かなくなったらどうしよう、なんて心配は少しもせずに使うけれど、うーん、使い心地が良いのか悪いのか、しばらく慣れないなあ。

2011年12月27日火曜日

貧弱ではありませんよ

抗がん剤ABVD療法2回9日目 (1-day23)

退院して4日ぶり、初の外来診察。
先に採血を済ませてから血液内科の外来待合室へ。今日はとにかく血液検査の数値がメインだ。早く知りたいような怖いような、学校で中間テストの答案が返ってくるみたいな気分。結果は。

「白血球数、退院前より上がってますね。」
え?
増えてる?
良いの?
…意外な展開。減っているのが当然で、危険レベルがどれくらいかを聞く覚悟でいたのにまさかのプラス。

2011年12月26日月曜日

貧弱!貧弱ゥ!

抗がん剤ABVD療法2回8日目 (1-day22)

今日で2回目の投与から1週間。Hakikeはほとんど治まっている。時折、ニオイとか何かのきっかけで気分が悪くなるけれど、一時的なもの。げっぷがよく出る。おならもよく出る。食欲はまあまあ。なんとなく1回目の投与後と比べると、1日くらい早めに回復してきている感じかな。
胃腸はどうなんだろう。いたわりつつ、働かせつつ。たぶん調子は上がってきているはず。もたれた感じは続いている。

2011年12月25日日曜日

ハゲしい展開

抗がん剤ABVD療法2回7日目(1-day21)

な、なん…「なんじゃこりゃあ!」

その瞬間、本当に思わず口から出た言葉。松田優作だっけ、リアルタイムで見てないけど。
昨日の投稿アップ後すぐの出来事です。風呂に入って、まずシャワーで頭から流しました。抜け毛が増えてる自覚はあったので、落ちる毛はざっと流してしまおうと。
それなりに優しくしたつもり。それでも、いやもう抜ける抜ける。2日前と比べてもケタ違いだ。

2011年12月24日土曜日

警戒とゆったりと

抗がん剤ABVD療法2回6日目(1-day20)


ぐーすかぴー。なんと静かで眠れることか!

退院して一日。
昨日は夕方から微熱が上がってかなりびびったけど、風呂やめてとにかくさっさと寝たのが良かったのか朝には下がっていた。ふう、良かった。
朝食に具だくさんのお粥とみそ汁、目玉焼き。…食べたらもう眠い。
健全な時とは少し違う眠さ。細っている体力が胃袋に全勢力を投入していくのが感じられる。横になろう。

2011年12月23日金曜日

退院しちゃうもんね

抗がん剤ABVD療法2回5日目(1-day19)

軍配は「家ですごす」に上がった。
2回目の投与後、特別な異常も見られないらしく、あとは本人の気分次第で退院どうぞとなった。
うーん、まだまだHakikeにやられているけど…寝て食べて耐えるだけなら家のほうが楽か。

2011年12月22日木曜日

ぐったりするとはこういうことか

抗がん剤ABVD療法2回4日目(1-day18)

かつてこれほど「ぐったり」という表現が似合う状態になったことがあるか。
起床時間、アナウンスに起こされる。目覚めた瞬間「ああ、疲れた」
たっぷりぐっすり眠っていたのに、なんなんだこれ。

2011年12月20日火曜日

悪心

くるしいよう
きついよう
腹の中にエイリアンが
自分の体に入りきらないくらいの大きなエイリアンが1ぴき
腹の中で暴れまわってる
胸が重くて熱苦しい
ときどき中から喰いやぶって出てきそうだ
くるしい
早くいってしまえ

2011年12月19日月曜日

2回目、スタンバイ…

外泊のおわり。
2回目の抗がん剤投与を目前に、いざ病院に戻るとなると急に気分が重くなった。はっきり言って怖い。これからどうなるか、体が覚えている。1回目の不安とは違う、知っているから襲う恐怖。
知っているから、覚悟も違う。この壁が、少なくともあと11回は待っている。逃げたい気持ちを抱えながら、家を出る…

2011年12月18日日曜日

軍配はどっちに上がる

抗がん剤ABVD療法1回14日目(1-day14)

半月ぶりに出た外界。
 温室のような病棟内とはまるで違う空気は、真冬の寒さもあって良くも悪くも刺激的だった。 なるべく五感を働かせたほうが体調保持とか機能回復になると思う。 けれど、今回は安全優先。外気に触れることは極力控えることにして、寄り道せずに実家へ。 

家は良い。まずくつろぎ感が段違いだ。何が違うんだろう。
静かなこと。
人目が無いこと。
床で生活できること。日本人だなあ。
大部屋の病室も予想していたほどには窮屈じゃないなと思っていたけれど、解放されてみると違いがよく分かる。 

2011年12月17日土曜日

外泊許可!

抗がん剤ABVD療法1回13日目(1-day13)

昨夜、主治医先生から外泊の許可が出た。
腎臓の数値が少し悪いとか言われてたからダメかと思ってたんだけど。
この数日、ロビーでシャカシャカと体操したり看護師さんに元気アピールをしてきたのが役に立ったか!
とにかく、午前中に解放されて明日の夜までは自由の身だ。嬉しい。

2011年12月16日金曜日

クジ運良いのか悪いのか

抗がん剤ABVD療法1回12日目(1-day12)

統計で言って、リンパ腫という病気にかかる人は日本人で毎年10万人中7人とか8人くらいだそうです。

昨日、患者仲間のKさんと話していて「自分はなんて不幸なんだと思いませんでした?なんで自分が?って」と聞かれ、そういえばそんな気持ちにはとんとならないな、と思った。なんでだ。

2011年12月14日水曜日

ダス!

抗がん剤ABVD療法1回10日目(1-day10)

お通じの話。
こんどはカタカナで表記させていただきます。ダス!

Hakikeを乗り越え、食べられるようになったら当然、次の課題は「ダス!」
だいぶ回復してきた今ならはっきりわかる、胃腸がすごくダメージを受けている。

2011年12月13日火曜日

薬あれこれ

抗がん剤ABVD療法1回9日目(1-day09)

朝食メニューはまるで学校給食みたい。バターロール2個にピーナツクリーム、玉子スープ、コールスロー、牛乳。牛乳とパンはレンジで温め、完食。

ここへきてようやく食事が苦痛から喜びに変わってきた。「食べられる」から「食べたくなる」へ、この変化は偉大だ。生きる力だ。自分はいままで風邪ひいても熱出しても食欲を失うことなんてほとんど無かったから、しみじみ感じる。この回復が本当にうれしい。昨夜からお粥も粒のご飯にもどしている。

2011年12月12日月曜日

副作用とたたかう

医師も言っていたが、抗がん剤というのははっきり言って「毒」である。
細胞の増殖を阻害するもので、抗がん剤治療とはまさに「毒をもって毒を制する」やり方なのだ。
この毒ががん細胞だけを攻撃してくれるとベストなんだけど、なかなかそうもいかない。見境無しに銃をぶっぱなす狂暴な荒くれ者、そんな感じ。
体内に注入されたこの荒くれ者は手当たり次第暴れて正常な部分まで攻撃しまくり、体に様々な変調をきたす。これが副作用だ。
「がんとの闘い」というけれど、こういった化学療法の場合がんと実際に闘っているのは抗がん剤であって、患者の現実は「副作用との闘い」なんである。

2011年12月11日日曜日

Hakikeでゴー

抗がん剤ABVD療法1回6日目

「吐き気」という字面が続くだけで不快なので、Hakikeと書くことにする。
もー、Hakike!Hakike!な毎日。
これが噂の!Hakike!
冗談めかしてるけど、やられっぱなしでした。きつい。
聞けば、ひと昔前に比べると断然楽になったらしい。優秀なHakike止めが開発めざましいから。
実際、今回すでに4種類のHakike止めを使っている。そんなにあれこれ足して使っても平気なのか尋ねると、作用のしくみがそれぞれ違うから大丈夫なんだそうだ。そのおかげか、リバースまでいったのは初日の夜だけであとはHakike気持ち悪いで持ちこたえている。

2011年12月8日木曜日

食べられない

まさか食事の時間がこんなに憂鬱になるなんて。
配膳された食事とにらめっこ。悲しい
目の前のごはんが食べられない
早くいってしまえ 早く

2011年12月6日火曜日

投与一回目

ABVD療法、抗がん剤投与1回目当日

→準備編

予定時刻を過ぎて待つこと二時間、うーんまだか?と思った頃、先生来た!

まず吐き気止め注入!ひんやり涼しィ〜感覚が腕に広がる。
続けて抗がん剤ひとつめ、真っ赤なドキソルビシン。いちごシロップみたいだな
10分で終了、次はブレオ無色透明。とりあえずここまではテンション上がるだけで、不快なことは何もない

2011年12月5日月曜日

投薬の前に

今日から抗がん剤の点滴が始まる。夜にブログ更新できるとは思えないので、先に。

朝、検温と併せて採血。今日のスケジュール確認。
抗がん剤は午後2時からだが、点滴は10時くらいにつけるとのこと。早いなあ…自由な体としばしお別れだ。
あと皮膚科の診察。呼ばれるまで病室で待っていればいいらしい。このあたり、入院は楽で良いな。

2011年12月2日金曜日

腰椎穿刺

今日は検査が2つ。心臓のエコーと腰椎穿刺、いずれも病気が広がっていないか確認するため。

午前、心エコー。
なんか時間かかった気がするけど…まあ丁寧に診てくれたのでしょう。時々パシャパシャとキー叩いてたのが撮影記録かな。

午後、腰椎穿刺。

2011年12月1日木曜日

はじめての入院!

ついに来た。どちらかというとワクワクしてる自分。
看「人生初入院ですか」
私「そうですねーたぶん新生児以来です」
病棟のスタッフさんたちは優しく丁寧で、ひと安心。
病室は9階、大部屋だけど自分のベッド窓側!眺めがE〜♪ラッキー

2011年11月29日火曜日

CT検査 2回目

2回目となるCT検査。
最初の市立病院での時は頸部周辺のみだったけれど、今回は首から腰まで。
「造影剤」というのを点滴で体に入れて、撮影するんだけど、
前回時どうもコレのせいで少しめまいが起きたので問診票に記入。

2011年11月28日月曜日

出発 その2

出直し実家へ戻る日。
保育園に子供を預け、昼休み中の妻に見送られ、新幹線に。

いろいろ、気持ちを整理できた気がする。
身も心も少しずつ軽くして、助走に入りました。

2011年11月25日金曜日

いったんわが家に帰る

新幹線で、家族の待つ自宅へ。

途中、病院から電話が入る。
入院する日程の相談。来週木曜、12月1日に決定。
ようやく具体的に決まって、気合が入るような、不安が強まるような…
現実感が少し増してきた。

駅につくと、うわ。雪が舞っている。
なんか大歓迎されてるなあ。

とにかく風邪だけはひかないように気をつけないと。

2011年11月24日木曜日

発症の経緯まとめ2 大学病院〜実家へ

発症の経緯まとめ1から続き

10月14日
大学病院、耳鼻科診察 B先生「リンパ腫の可能性が高いですね。その前提で検査しましょう」
首の患部を切開して直接細胞採取する生検と、全身のペットCTをすることに。またリンパ腫だとすれば専門は血液内科になる。それぞれ予約を入れ、採血とレントゲンを撮って終了。

10月20日
血液内科診察 D先生。まず「リンパ腫って言われてドキッとしたでしょ。でもまあ治る病気ですからね、安心して下さい。」お見通しだ。この言葉はありがたかった。問診、触診のあと「リンパ腫は担当の先生がいるから、次からそちらで診てもらいましょうね」と。いったい何人の先生を渡り歩くんだ?

2011年11月23日水曜日

発症の経緯まとめ1 発症?〜市立病院検査

経過をざっと。

6月、首の付け根あたりに枝豆くらいのしこりを認識。

8月、会社の健康診断で触診「リンパ節の腫れですね」と。ここまではたいして変化なし。痛くもないし、大きくもならない、けど無くなりもしない。「腫れるのはよくあることだけど、長く続いているのは気になる。経過を見て、さらに変化していくようなら調べたほうがいいでしょう」と。