2011年12月12日月曜日

副作用とたたかう

医師も言っていたが、抗がん剤というのははっきり言って「毒」である。
細胞の増殖を阻害するもので、抗がん剤治療とはまさに「毒をもって毒を制する」やり方なのだ。
この毒ががん細胞だけを攻撃してくれるとベストなんだけど、なかなかそうもいかない。見境無しに銃をぶっぱなす狂暴な荒くれ者、そんな感じ。
体内に注入されたこの荒くれ者は手当たり次第暴れて正常な部分まで攻撃しまくり、体に様々な変調をきたす。これが副作用だ。
「がんとの闘い」というけれど、こういった化学療法の場合がんと実際に闘っているのは抗がん剤であって、患者の現実は「副作用との闘い」なんである。


主治医先生の話では、最初に襲った発熱は体のアレルギー反応みたいなものだろうとのこと。たまにあるそうだ。これは体の防衛機能が作用したものであり、副作用とはちょっと違うみたい。

自分の場合、ひどいのはHakike。だいぶ治まってきたけど、まだ胸がムカムカ、胃腸もひどくもたれた感じが続いている。
たぶん分泌系とかそういうところにキてるんだろう、唾液が少なくて口が乾きやすい。タンみたいな粘っこいのが次々出てくる。口の中がベトベトにちゃにちゃ気持ち悪いので市販のマウスウォッシュやってみたら、けっこう効果あって助かる。
味覚がおかしい。これもだいぶ戻ってきたけど、なにか2つくらい要素が欠けてる気がする。
嗅覚がおかしい、というか敏感になっている。シャワーに入ったとき、せっけんのニオイが気になった。洗顔フォームがクサイって、たまらんおえ〜。相変わらず食事が運ばれてきてもまずニオイでうぷってなるし。母が言うには「つわりみたいなのかな」と。妊婦さんの苦労を体験させていただいてます。

今日で投薬から8日め。
もう、一週間たったのかという感じ。長かったようで、早い。
ABVD療法の投薬は2週間ごとなので、今日は折り返し日ということになる。
次の投薬まで残り7日でできるだけ回復しないといけない。緒先輩方の体験記など見ると、回を追うごとにキツくなっていくみたいだ。毒素が溜まっていくからなのか、ダメージが積み上がっていくせいなのか…
体重は約3キロ減。
昨日と今日でもまだ減少傾向だ。当たり前か、入院当初「少ない!」と思ってた病院食をおかゆにしても完食がまだ大変なくらいだから。
足も弱っているのがわかる。ほとんど寝てたし、身体中がこっている。
今週中に外泊許可もらって実家にいったん戻りたいなあ。目標だ。

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