2011年12月11日日曜日

Hakikeでゴー

抗がん剤ABVD療法1回6日目

「吐き気」という字面が続くだけで不快なので、Hakikeと書くことにする。
もー、Hakike!Hakike!な毎日。
これが噂の!Hakike!
冗談めかしてるけど、やられっぱなしでした。きつい。
聞けば、ひと昔前に比べると断然楽になったらしい。優秀なHakike止めが開発めざましいから。
実際、今回すでに4種類のHakike止めを使っている。そんなにあれこれ足して使っても平気なのか尋ねると、作用のしくみがそれぞれ違うから大丈夫なんだそうだ。そのおかげか、リバースまでいったのは初日の夜だけであとはHakike気持ち悪いで持ちこたえている。

とはいえ。
ずっとまとわりつくHakike。投薬翌日はほとんど食べられなかった。ひどい胃もたれと胸焼けがグルグルムカムカ騒ぎ放題続いているような。空腹感も食欲もない。食事が運ばれてくるとニオイから気持ち悪くなる。口に入れてもHakike!Hakike!
少しでも食べようと食事に向き合う。動けない。
…悲しかった。食べることが大好きなのに。食べてもおいしくないどころかまずくてHakike。食べられない。食べたくない。さみしくてみじめな気持ちで涙が出てくる。
3日め朝、食パンの耳をちぎって白いとこだけジャムつけて、ゆっくりゆっくり食べる。水分の多いもの甘味のものはわりとノドを通りやすい。
昼にうどんがでた。これは食べやすくて、といっても一本一本ゆっくりかみながら、麺だけ半分くらいいただいた。
夕食まるでダメ。主治医先生と相談して明日からお粥にしてもらう。そんなことができるなら先に言ってほしかった気もするけど、副作用の出方はホントに人それぞれらしく、Hakikeのタイプも何が食べられるかとかも全部、なってみないと判らないのだ。
4日め朝、おかゆ登場。
ひとくち…うまい!うまい!
胃袋も歓迎してるみたいだ。おかゆすごい!発熱後、初めて舌がオイシイと感じた。感激でまた涙。
練り梅のミニパックがついていたのもナイスで、おかゆ完食〜。
昼食、これもおかゆ完食。…さて。
課題はおかずに移る。がどれを見ても食べる気がしない。とにかくちょっとずつでも腹に入れよう、これが自分の戦いだ、と言い聞かせながらひとくちずつ。
夕食、おかゆ完食。おかずは昼より多く食べることを目標にしてみる。無理することはない、が前進したい。マラソンとか何かスポーツの苦境にいるような気分で、一口、一口、やっつける。
世界最弱のフードファイターがここに。
5日め朝、目標おかず半分、達成!
これでなんとか今夜から点滴を外してもらえることになった。一日中寝るときもつけっぱなしで何かと不自由なのだ。
昼食、肉じゃががわりと食べやすいが他二品が厳しい。点滴を外してもらえなくなると困るので、肉じゃがと味噌汁に的を絞り完食。おかず半分は食べましたよと。
夕食、昼に飲んだHakike止めが効いてるのか調子上がり、昼より楽に昼より多く食べられた。
就寝前、点滴から解放!長かった…
6日め朝、半熟卵?胃腸を心配しつつ、おいしくてペロリと食べる。が野菜のあえ物は受けつけない。どうも味によって好き嫌いがはっきりしているみたいだ。
昼食、なんとハンバーグがうまくてびっくり!よくわからないけど片寄った味覚のルールがあるなあ。ニオイはほとんど嫌なんだけど、口に入れたときにウマイマズイがはっきりでる。
夕食、「わりとイケる」品揃いで、時間かけながらもなんとかオールクリア!おーめーでーとー!

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