2012年5月11日金曜日

患者の心理がよく分かる話

抗がん剤ABVD療法10回4日目(5-day18)

10回目!やりました〜。
気分はひどいもんです。体中ぐったりです。でもどうにかここまで来ました。

左腕の血管痛がますます広がって、肩まで痛いです。

体がつらい時は、心も不安定になります。

早く治したい気持ちと、しんどさから逃げ出したい気持ちの戦いの連続です。
いらいらしたり、泣きそうになったり。

で、とにかく☆疲れます。
病人とは「とにかく☆すっごい疲れてる人」なんだなあと思い知らされています。心も体も。
でも、それがどのくらい☆すっごいのかは、当人でしか分からない。
意外とたいしたことない時もあるかもしれないし、時間とともに大きく変わってもいく。

病人は周りからどう接して欲しいんだろう?

人によっても違うと思います。
心配してほしい人もいれば、余計な心配しないで普通に接してほしい人もいます。
それは周りが勘ぐっても中々わからないと思います。やっかいだなあ。
そこで、大事なのはたぶん「当人から発せられる言葉」なんじゃないかと思います。

わかりやすい話を読みました。
患者の不安、否定せず励ましてーアピタル より(前半)
「患者さんが不安を訴えているとき、励まそうと思ってそれを否定しないでください。どうせわかってもらえないんだ、という孤独感につながってしまうからです。
不安を感じていることを受け止めてあげてください。」

そう、それ。
入院していた時のことを思い出しました。

1回目の抗がん剤投与の翌日。
食欲が激減して、味覚や嗅覚も異常、あらゆるものが不味くて食べられなくてショック…
落ち込みまくり。
それでも、食べなきゃダメだと思ってむりくりちょっとずつ腹に入れる。
楽しみだったはずの食事タイムが一転して、戦いの場に。

夕食前、電話で話していた妻に「食事が運ばれてくるのが憂鬱だ」と思わずこぼしました。
「がんばって食べて」と励まされると思って。
そしたら、思いがけない言葉が返ってきた。

「無理して食べなくていいよ」

それが自分でも気づいてなかった、本当に言ってほしい言葉だった。
何か体の張りつめていたものがほどけて、すごく気持ちが楽になりました。

そして、がんばろうという気持ちをより強く持つことができた。


気持ちを否定しない。ただひたすら聞いて、受け入れてもらえることが一番の励ましになるんだと思います。



つつじ♪

0 件のコメント:

コメントを投稿