2012年3月22日木曜日

落ち武者アタマで散髪に行ってみた

抗がん剤ABVD療法7回10日目(4-day10)

髪を切ることにした。

抜けるのに、抜け切らないアタマ。
たぶんもう元の10%以下になったと思うんだけど。

残ってる毛は一応ちょっとずつ伸びている。
けなげで泣ける…けど、薄毛なのに長〜いって、バランス悪い。というか汚らしい。
うーん特に襟足あたりなんかひどい。

さすがにほっとけない気がする。
剃るか?
いや、ここまで粘ったんだ。活かす方向でいこう。
床屋か。1000円カットくらいなら惜しくない。
必要なのは勇気だ。
勇気を持って、この半端に伸び放題で落ち武者みたいになったアタマを差し出して「マシな形にしてください」と頼みに行くのだ。


俺は勇者だ!と心の中でつぶやきながら、突撃する。
平日昼間のQBハウス。空いてる。店員さん待ってる。うお…心の準備が。

「こちらへどうぞー」
こんな時に限っておしゃれなお姉さんだ。くう…ツラい。
どきどき帽子を外す。緊張感マックス!まともに目を合わせられない。

「今日は、どうなさいますか?」
来た。普段でも苦手な髪型の注文タイム。上手い言葉が出てこない。
短くテキトーに、とか言いたいけどそれじゃ困るよなあ。
あの、襟足とか、すこしサッパリ、ていうかなんか自然に、その、汚く見えないように、、
しどろもどろしゃべるのをお姉さんは丁寧に会話して聞いてくれる。いい人だ。

カットが始まって薬の話をしたら、似たように副作用で薄毛のお客さんはよくいるんだそうだ。女性は特に大変そうで、悩ましい問題ですよねと。男性については、薬でなくとも毛が薄くなっていくのでそれを気にするお客さんはよくいるが「私から見てそんなに気にならないですけどね」と。こういう人に言ってもらえると助かるなあ。話しながら、慣れた手つきで、さすがプロ。ど緊張から少しずつ開放されていく。

サクサクとカットし、襟足をバリカンできれいにして、終了。
すっきりした。
来て良かった。
再び帽子をかぶって店を後にする。堂々と見せられたもんじゃないけど、ひた隠しにするほど汚いもんでも無くなった。気分が明るくなるぜ。
このようなアタマでもいろいろと楽しいもんだ。

帰りに焼き鳥屋さんで買い食い。今日はとりかわ!


〜河原で記念撮影〜


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