2012年2月7日火曜日

ボーナスステージ

抗がん剤ABVD療法4回19日目 (2-day33)

豪雪の自宅から、新幹線で無事に実家まで戻ってきました。そういえば「実家のほうが都会」というのもわりと珍しいかな?
3泊4日、家族4人の時間をすごせました。ゆっくり、とはいかない… 子供が5才と2才では、それも男2人では、にぎやかだしペースも違うし。実家に来た時はまだ遠慮と緊張もあったのが、ホームで全開、遊んだり甘えたりわがままだったり。自分が元気な時でも疲れるんだから、治療中の身にやさしくないのは当然か。でも、自分も家族も待ち焦がれていたこの時間。特別な何かをするわけでもなく、みんなで「普通の休日」を堪能しました。体が休まったとは言えないけれど、心とか気持ちが活性化して、「元気」には少し近づいた気がする。



ばったり職場の同僚にも会いました。むこうはびっくりした様子で(そりゃそうか)、お互いの近況などを少し立ち話。自分は仕事に穴を開けたという負い目も少しあって、これまで職場関係の人とはなんとなく距離をおいていました。申し訳ないけれど、今もまだ自分と病気のことで頭はいっぱい。ブログで近況を伝えるのが精一杯。それでも「どこかでそのうち顔だして」と言ってもらえ、気持ちがだいぶラクになりました。少しずつ、前に進もう。

不安だった感染症は何ごとも無く、守られました。家中を掃除して準備してくれた妻と、風邪もひかず元気な子供たちのおかげ。実家の両親も含め、みんな一緒にこの病気と戦ってくれている。
ボーナスステージのような1週間はあっという間に過ぎてしまい、また次の投与が近づいてきて、気分は重くなる…けれど、笑い飛ばして立ち向かおうと思います。

2 件のコメント:

  1. 感染症もなく無事でよかった(*^。^*) 徹底した衛生管理の賜だね。
    お子さんも奥様も偉いな~

    このブログを読んでると、最初の出産の時を思い出す。
    陣痛のタイミングって、データみたいなので「そろそろだな!」って分かるんだけど、気力十分で「よし来い!」って思ってた時は痛いのも我慢できたんだよね。5分間隔になってから進展がなくなって・・・十時間ぐらい(進まないのが精神的に一番つらい)。その頃になってくると負けちゃうんだよね、気持ちが。「お願いだからもう痛み来ないで!!」って思ったときから耐えられなくなっちゃった。

    今回気力を十分に蓄えられたようでよかった。戦うために必要な時間だったんだろうね。
    ぺぺチンはいつも向かってるから凄いと思う。この調子で向かっていってね。

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  2. すごく…よくわかるお話です。やっぱり気持ちで負けたらアウトなんですね。
    今回(5回目)Hakikeが投与中にガンガンきて、途中で逃げ出したくなりました。先は長いけどひとつずつやっていこうと思っていたのに、壁がどんどん高くなって先が見えなくなりました。怖い、イヤだ、逃げたい、そう考えたら、もうぜんぜん耐えられない。
    これが自分ひとりの命なら、どこかであきらめてしまうかもしれない。そんな風に考えるような体験をしています。
    でも自分ひとりの命じゃないから、戦えています。しんどいけど、戦います。

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