医師も言っていたが、抗がん剤というのははっきり言って「毒」である。
細胞の増殖を阻害するもので、抗がん剤治療とはまさに「毒をもって毒を制する」やり方なのだ。
この毒ががん細胞だけを攻撃してくれるとベストなんだけど、なかなかそうもいかない。見境無しに銃をぶっぱなす狂暴な荒くれ者、そんな感じ。
体内に注入されたこの荒くれ者は手当たり次第暴れて正常な部分まで攻撃しまくり、体に様々な変調をきたす。これが副作用だ。
「がんとの闘い」というけれど、こういった化学療法の場合がんと実際に闘っているのは抗がん剤であって、患者の現実は「副作用との闘い」なんである。